ご心配のメッセージ、ありがとうございます。 私たちは元気です。
昨日のブログ(現地時間17:00)に、
今回はまだもっとも治安が悪い地域と呼ばれるエリアで起こっていないので、まだ起こる可能性はあると思います
と書いたときに予想していたエリア(Hackney、Peckham、Lewisham)が同じ時刻くらいに暴徒に襲われ始めました。 これらエリアはギャングと呼ばれる貧困エリアの若者グループ(*1)が多いことで知られています。
*1・・・ロンドンには190ものギャング集団がいるらしい。 映像で見たい人にはこのドキュメンタリー(9分なのですぐ)がお勧め→Journeyman : UK - London Gangs
BBC生中継を呆然と見ていたら、次々と各地で略奪のニュースが止まらなくなり、消防隊も警察も全然足りない事態に。 今朝起きたら、近所のClapham Junction駅前もひどくやられていました。 "Nappy Valley"の入り口に位置する場所(→『Nappy Valleyの日常』)、小さな子ども連れが多いので、略奪の音が聞こえるくらい近い住人はさぞかし恐ろしかったことでしょう。
ひどい夜から一夜明けた今日のLondonerたちは見事でした。
電車も地下鉄も時間通り運行(雪だと交通麻痺するのに、暴動で閉鎖された駅がたくさんあっても時間通りなんだ・・・)。 通勤客は普段と変わらず粛々と通勤(普段と違うのは朝刊を食い入るように読んでる人が多かったことくらい)。
夜の間に、「若者に荒らされた私たちのコミュニティを自分たちでキレイにしようぜ」という趣旨のRiot Cleanupというサイトが作成され、TwitterやFacebookで広まり・・・
実は私はRiot Cleanupを知らずに、ランチを食べるためにClapham Junctionに行ったらすごい数の人。 近所の住民たち(20代後半から40代前半が主流のエリア)が自分の家からホウキやモップを持って駆けつけていました(右の写真)。 ひどく襲撃されていた箇所は昼過ぎまで道路が閉鎖され、立ち入り禁止だったのですが、朝のうちに周辺をきれいにした住民たちが封鎖が解けるのを待っていたのでした。 警察にもねぎらいの言葉をかけていました。
なんかものすごくイギリス的だなー・・・と思った。
感情を表に出さず、淡々と日常をおくり、淡々と後片付けするところが実にイギリス的。 まさに"KEEP CALM AND CARRY ON"(落ち着いて、今やってることを続けよう)(*2)という第二次世界大戦時(ドイツから激しい爆撃を受けた)の英政府スローガンの精神。
*2・・・今では有名なこのスローガン。 戦時中はポスターが印刷されたのに使われず、2000年に大量のポスターが発見され、一気に広まった。
同時にすごくロンドン的だなー・・・と思った。
「ロンドンはいくつものビレッジ(村)だった」と言われる通り、ロンドンはエリアの集合でできていて(実際、"○○ village"という名前が多い)、住民歴が長くても短くても自分の住むコミュニティへの愛着心が非常に強いのが特徴。
自分の愛するコミュニティ、Hackneyで暴動の真っ最中に、黒人のおばさんがティーンエージャーたちを叱りとばしてる映像。 正しすぎるよ、このおばさん。
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on
- August 9, 2011 10:32 PM
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