昨日書いた、ロンドン & ニューヨーク→香港 & シンガポール、という人の流れの話の続き。 ロンドンから人が流れている、と言えど、彼らはイギリス人ではない、という話。
シンガポールでも金融とコンサルは外国人ばかりでしたが(→『絶滅寸前? 駐在員手当』)、ロンドンも似たようなもの。 夫(戦略コンサル)が、最近ミーティングした投資銀行とPE(プライベート・エクイティ)では20人のうちイギリス人は25%だけだった、と言ってました。
後の75%は、フランス人、ドイツ人、デンマーク人、アイルランド人、アメリカ人、オーストラリア人、南アフリカ人・・・etc.
EU内は移動が自由なので、EU出身者が多いのはもちろんのこと、コモンウェルス諸国出身者も多い(→『ロンドンにとっての地方』)。 特に、フランス人バンカーは本当に多く、シティで石を投げるとフランス人バンカーに当たります(たぶん)。
その国・都市にいる外国人を見ると、彼らが魅せられるその場所の魅力がわかる、という話は『Englishman in New York』に書きましたが、今日はその第2弾、"Frenchman in London"、The Economistの記事より。
The Economist : Paris-on-Thames
以下、記事の要約(拙訳)。
ロンドンの人口760万人のうち、フランス人は40万人ほどで、おそらく最多のマイノリティー国民を構成している。 フランスに住むイギリス人も同じくらいの数いるが、多くは太陽を求めて南へ向かう。
典型例はSouth Kensington(チェルシーの隣の高級住宅街)に住む、リセ(フランスの高校)に通う子どもを持つバンカー。 ロンドンの金融街シティはパリより大きく、特に優秀なフランス人トレーダーが求められている(フランス教育システムの産物、参照:『ルール作り上手なフランス - 2』)。 このタイプのフランス人をロンドンに呼び寄せるのは文化的な親近感ではなく合理的な理由(高給、フランスに比べると低い税金、バイリンガルの子どもを育てる機会)である。
ロンドンに来る多くの若いフランス人は上の典型例に当てはまらない。 彼らは母国の硬直した社会ルール、階級的な企業文化、グローバルな人やアイデアの交流からの隔絶感から逃げるために来た、と言う。
安定したhigh-fyling jobsだけではなく、多くは勉強するために、または英語を学びながらオーペアやウェイターとして働いたり、クリエイティブ業界でチャンスを見出したりする。 アフリカ系・アラブ系フランス人の若者の多くはイギリスの方が差別が少ないと言う。
The Economistはロンドンを"anything-goes"(何でもあり)文化と評していますが、私は『誰でもアメリカ人になれるアメリカ』に比して、「イギリス人にならなくても放っておいてくれる、誰でも好きなことができるロンドン」がその良さだと思います。
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- May 11, 2011 8:53 AM
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