日英バイリンガルへの道 - 1

私は息子に日本語で話しかけているのですが、その様子を見た人(イギリス人)から必ず「あら、この子、バイリンガルになるの? いいわね〜」と言われます。 私の今までの周囲の調査・観察によるとそう簡単になれるものではなく、道は険しいんですけどね・・・

ある言語を自由に操るスキルの習得は当然のことながら環境によるところが大きいので、検討のためバイリンガルに育つ環境要因を5W1Hで場合分けをしてみます。

1. WHAT(何を?)
何の言語をどこのレベルまで操るようになることを目標とするのか?
< 我が家 >日本で話されている日本語と英語を第一言語とする国で話されている英語。 私が「バイリンガル」と言う場合、二カ国語ともに母語並みに自由に操れること、すなわち話し言葉が通じるだけでなくその言語で勉強・仕事ができるレベルを指していますが、そのレベル到達を目標とするかは本人の様子を見ながら検討します。
子どもは英語環境で育つので日本語は完璧を求めない(祖父母と話ができるレベルでよし、漢字など読み書きは求めない)という家庭も多く見受けられます。

2. WHO(誰と?)
誰とコミュニケーションすることによってその言語をマスターするのか。
< 我が家 >母親(私) = 日本語、父親(夫) = 英語、周囲の環境 = 英語

3. WHEN(いつ?)
言語習得過程でいつその言語に触れるのか? その環境は変わるのか?
< 我が家 >生後すぐから、おそらくずっと家庭 = 日本語と英語、外 = 英語の環境は変わらないでしょう、まだわからないけど。

4. WHERE(どこで?)
どこでその言語を使うのか?
< 我が家 >家庭 = 日本語と英語の二言語環境。 外 = 基本的には英語、里帰り時・日本語学校など意識して日本語環境を与える必要あり。

5. WHY(なぜ?)
なぜその言語を習得するのか?
< 我が家 >WHAT(どの言語をどのレベルまで?)と合わせて、「なぜ?」は親子ともに今後自問自答していくでしょう。 相当な時間と努力が必要なだけに、重要な質問。 

6. HOW(どうやって?)
どういう方法でその言語を習得するのか?
< 我が家 >ナーサリー(保育園)や学校に行き出すと英語なので英語の習得は自然と身につくでしょう。 日本語は母親(私)との会話を基本に、さらに相当意識して機会を与える必要あり(明日のトピック)。

なお何人か完全日英バイリンガルの友達がいますが、2. WHO = 両親とも日本人、3. WHEN = 中等教育期に親の都合で長期英語圏に住み、現地校に通っていた(このタイミングがとても重要)、4. WHERE = 家庭は日本語、学校含めた外は英語と完全に分かれている、というケースしか知らないのです。 うちの息子みたいに英語環境が圧倒的に強い中で仕事ができるレベルまで日本語を操れるようにするには相当の努力が必要。

では、「相当の努力」ってどんなの?というのを明日。

Comments:3

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Kaz July 7, 2010 8:26 PM

母親のみが日本人の家族はまわりに多いのですが、日本語がきちんとできている子の家庭は「ママと話すときはきちんと日本語を」とルールを決め、基本的に英語禁止にしているようです。悩ましい問題ですね。世界級バイリンガル子育てエントリーパート2を楽しみに待っています。

Playland July 8, 2010 4:25 AM

ホットな話題ですね(私の中でだけかもしれませんが…)。「なお何人か完全日英バイリンガル…」のところ同感です。私の周りにいる(NYと東京しかわかりませんが)日米バイリンガルはほぼ全員、上記のパターンで、かつ、仕事レベルの日本語が話せる人には、日本で数年働いたことがある人が多いようです。
母親、或いは、父親のみが日本人で、今、仕事をしているような年齢の方で、日米バイリンガルの人は少なくとも記憶ないですが、一方で、そもそもそういう人が昔に比べると増えてる気がするので、ただのサンプルサイズの問題かもしれません。10-20年後になってみないとわからないかも。

la dolce vita Author Profile Page July 13, 2010 9:22 AM

>Kazさん
>日本語がきちんとできている子の家庭は「ママと話すときはきちんと日本語を」とルールを決め、基本的に英語禁止にしているようです。
この点はパート2に書いたとおりなのですが、
>話し言葉が通じるだけでなくその言語で勉強・仕事ができるレベル
と、「言葉ができる」にも数限りなく段階があって、どこまで求めるかは悩ましいです。

>Playlandさん
全く同感です。
>ただのサンプルサイズの問題かもしれません。10-20年後になってみないとわからないかも。
その通りで、日本語と同じく、英語圏にいるだけでは読み書きの習得が難しそうな中国語、サンプル数が膨大なのでヒアリングしてみると傾向が見えてくるかと思っています。 親と話すくらいならできるけど読み書きできない中国系はごまんといるし。

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