出産報告エントリー以外ではこのブログで最も多くのコメントをもらったエントリー『子供に優しい国って?』。 これを書いた頃、私はすでに妊娠初期だったのでこの後、シンガポールやロンドンの地下鉄で妊婦の私がどういう扱いを受けるか注意深く観察しました。
その結果・・・妊婦と気づかれた場合に席を譲ってもらえる確率はシンガポール・ロンドンともに限りなく100%に近かったです(満員電車でドア付近で立ち止まってしまい中に入れなかった時など気づかれなかったときを除く)。
こちらはそもそも必ず席を譲ってもらえることを期待していないので嬉しかったし、特に妊娠後期は腰痛がひどいのに外出せざるをえなかったので(→『人生をスローダウンする - 2』)涙が出るほどありがたかったです、この出来事だけでシンガポールもロンドンも大好きになったくらい。
ひとつ気づいたことは、シンガポールでは私が地下鉄に乗り込んだ途端「譲るのが当然!」とばかりに大慌てで黙って立ち上がる人が多かったのに比べ(4人くらいが一斉に席を立って譲ろうとしたことも)、ロンドンではほぼ必ず"Do you want to sit?"(座りたい?)と聞かれたこと。 このあたり、人混みの中を通り抜けようとするとき、他人に体が触れてしまっても黙って通り抜けようとするアジア人と必ず"Excuse me"と言う欧米人 - さらに言うならば「譲ってほしいに違いない」と推測で思い込む(=心を読む)地域血縁共同体のアジアと「座りたいか?」「Yes」という口頭契約を交わす契約社会の欧米との違いを感じました(・・・とまで言うと言いすぎか?)
さて、最近お天気もよくなってベビーカーを押しながらどこでも出かけるようになった私たち。 ベビーカーでそのまま乗れるバスでは外出しやすいのですが(*1)、階段の多い地下鉄(Tube)や国鉄(National Rail)はどうしても1人(+ベビーカー)で乗るのは躊躇してしまいます(週末は夫と2人で持ち上げて運べるのでどこでもお出かけOK)。
*1・・・バスの真ん中に車椅子・ベビーカースペースがあり2台のベビーカーまで畳まずに乗車可能(ただし車椅子優先)、畳めば何台でもOK。
この「バスはいいんだけど地下鉄・電車には乗りにくい」という話をイギリス人のママ友達にすると必ず「周りの人に頼めばいいのよ、助けてくれるわよ」と言われるのですね。 たしかに、頼まずとも手を貸してくれる人は非常に多いし、頼めばどこにも行けないところはないのかも。
翻って東京。
最近東京からロンドンに引っ越してきた日本人夫婦が「ロンドンはベビーカーを持って苦労してると100%誰かが助けてくれるが、東京では見て見ぬフリをされるか、遠巻きに見てるだけ」と言っていました。
東京でベビーカーを押したことがないのでわかりませんが、昔のようにお互いさまで助け合う地域社会の良さをなくしてしまった一方で、他人に声をかけることをためらう中途半端な状況になってしまったのかも。
そこで、心を読んでもらうことを期待するのではなく、声に出して頼んでみたらどうですかねー? 嫌な顔をする人も人口の一定割合存在するんでしょうが、声をかけてもらった方が手伝いやすいという人もいるような。
わざわざ行政や交通事業者が介入してマタニティマークや優先スペースをつくらずとも、大人同士で声を掛け合って解決してくれ、って話なんでしょう(それができたら苦労しないか・・・)
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on
- May 31, 2010 3:29 AM
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