以前、『私の情報ソース』で書いていますが、2008年6月に日本を出て以来、日本のマス・メディア(テレビ・新聞、及びそのウェブ版)で初報を見る・聞くということがなくなりました。
あるニュースに対し、一般人が速報性を求めるケースは実はあまり多くなく(速報性を求める例をあげると、同時多発テロの際はみな生中継に釘付けだった)、そのニュースの意味するところを「あの人だったらどう考えるか」知りたいというケースがかなりあると思います(例えば、今の各国政府の金融・財政危機への対応)。
この「あの人だったらどう思うか」「あの人が重要と考えるニュースなら詳しく知りたい」という点がポイントで、ブログやTwitterでフォローしている人の記事・つぶやきが初報でそれを後から自分で検索して追いかけるというスタイルが結構多くなっています。
それで何ら問題がないような気がしているのですが、そもそもフォローしている人が偏っているので、マスメディアをメインの情報源としているまだまだ多くの人たちが形成する世論は全然見えていないのでしょう・・・ きっと・・・
この流れで、最近はジャーナリストが個人名を出す署名記事や、ジャーナリストが(自分が寄稿するマスメディア以外に)ブログなど自分のパーソナル・メディアを使って書く記事ががぜん面白くなってきました。 彼らは職業柄、多くのソースを調べあげて書いているので勉強になります。
私が追っているものをあげてみますが、まだまだあると思うので、ぜひみなさんのお気に入りを教えてください。
■ 署名記事
米系メディアでは、(『本、大人読み』に書いたけど)NY TimesのThomas Friedmanのコラムが断然面白い。 アメリカ人を鼓舞する色合いが濃いのはしょうがないとして、彼のライフテーマである(なのか?)環境問題・テロ戦争などの分野で、広範でハイレベルな人への取材に裏打ちされた非常に洞察力のある記事が読めます。
言わずと知れた『フラット化する世界』の著者なのですが、鳩山首相が購入した本リストに入っていてあまりに「いまさら」すぎて驚いた。 オバマ大統領はその後の『グリーン革命』
を読んで、早速グリーン・ニューディール政策に反映させたって言われてますけど・・・
英系メディアはBBCが強すぎるきらいがあって、ニュース解説はほぼBBCとThe Economistで済んでしまうのだが、FTのLucy Kellawayのコラムは読んでいます、「普通のイギリス人主婦」的視点が得られて面白い。 他に誰かいないでしょうか・・・?
■ パーソナルメディア
最近、気にいっているのが村上龍さんが編集長のJMM(Japan Mail Media)。 ちょっと執筆者の質にバラツキがあるのですが、冷泉さんのUSレポートはアメリカの空気がよく感じとれて毎回楽しみにしています。 ブログ『獣の女医 in アフリカ』の滝田さんのマサイマラ・レポートは、私の日常とかけ離れた世界が垣間見れて楽しい。 『絶望の中の希望 - 現場からの医療改革レポート』は骨太です、専門的すぎて読めていませんが。
ささっと過去のニュースクリップを読みたいときにも個人ジャーナリストがまとめたサイトはとても便利で、私はイギリスで社会問題として認識されている事象をざっと眺めたかったので、『小林恭子の英国メディア・ウォッチ』は大変役に立ちました。
報酬をもらって記事を書くのが本業であるジャーナリストの方々があえて無報酬で書くことに対しては、個々さまざまな思いがあって始められたのだと思いますが、読者からのダイレクトなリスポンスがある、スポンサーやマスメディアの意向に縛られない表現の自由がある、などお金に替えられない何かがあるのでしょうねー
他にお薦めジャーナリストがいればぜひ教えてください!
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