英語コンプレックス - 2

昨日の続き。

3. スキルや経験が足らない
今の仕事で私に圧倒的に当てはまるのがこれです。
そもそも英語でコンサルなんてEnglish nativeか準じる人じゃなきゃ絶対できないと思っていたので(でも、INSEAD友達ではnon-nativeでマッキンゼーとか大量にいるけど)、職探しの際も全く対象としていませんでした。 が、シンガポールでの職探しがリーマン・ショック直後で狙っていたVC業界が壊滅的な状況のときに当たってしまい、たまたま人に今の会社のパートナーを紹介されたのがきっかけでした(経緯はこちら)。

それにしても形のない高額サービス(= 企業の課題解決)を売るというのは大変です。
セールスはちょっとやってみて大変すぎるので今はもっぱらエグゼキューションとデリバリー(= 課題の分析と結果のアウトプット)の方に回ってしまっています(少人数なので本当はセールスも求められている)。

私は前職まではメーカーと商社で、クライアント相手にサービスを売るプロフェッショナル・サービスの経験がないので、そもそも日本語でもスキル・経験が不足しているのであり、英語力のせいではないと思うようにしました。 具体的には、相手の課題・ニーズを聞き出し、アウトプットの意義がわかりやすいようなプロジェクトを設計し、プロポーザルにまとめ、相手の信頼を得てクライアントが納得する価格・内容でクロージングする、という力。
(こんなところで書いている場合ではないのですが)精進あるのみ。

これは、「(留学先の)学校のクラスで発言できない」といったケースでも同じです。
日本の学校教育では、わからないことを授業の途中で質問し皆の理解を深める、違う角度の意見を出し議論に深みを与える、正反対の意見を出し議論のコアを考えることでよりよい解を導く、など全く鍛える機会がないため、慣れないことはいきなりできないのは当然。

私も留学中は参加型クラスでの授業への「貢献」ができず大変苦しみました(この"class participation"が成績に大きく響く授業は本当に苦痛だった、その授業は超成績悪かったし)。
ここでも英語を問題とするのではなく、上記の行動に対する心理的抵抗を友達との会話で練習してみるとかして減らしていくのがいいと思います。

さて、余談。
私が「英語コンプレックスを持たない」と決めたのはきっかけがあります。

日本人は日本語にすごく厳しく、かなり流暢な日本語を話す外国人に対しても「ちょっと話しにくいな」と思ってしまうことがままあると思います。 私もそんな1人だったため、English nativeである夫がEnglish nativeではない私と常に英語で話し続けなければいけないのは、実は夫にとっても疲れる状況なんじゃないか、と勝手に漠然と思っていました。

ちょっと口論になった日のこと、口論の熱さも冷めた後に、ぽろっと聞いてみました。
「いつも思ってたんだけど、私に絶対言ってはいけないひと言(= あんたの英語じゃ何言ってるのかわからんわ!)って言わないからエラいよねー」と。
すると、夫がキョトンとした顔で、
「英語のせいで何言ってるのかわかんないと思ったことは一度もない。 興奮して話すときに何言ってるのかわかんなくなるのは誰でも同じで、ボクだって興奮してしゃべったら自分でも何言ってるのかわかんないよ」

私が「ああ、コンプレックスは持たなくていいんだな」と思った瞬間。 わかる人はちゃんと分解して考えられるのだと思います。

だから「お前の英語が・・・」なんて言うヤツに出会ったらぶっ飛ばして無視しておきましょう。 中身を分解してひとつひとつ攻略していくしかなくて「英語力」じゃないんです。

Comments:9

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Maiko January 7, 2010 12:12 PM

>そもそも日本語でもスキル・経験が不足しているのであり、英語力のせいではないと思うようにしました。
同感です、日本語で話す((内容を伝えるではなく)言葉を並べて話すことはできますが、
実際に日本語でもやり遂げられないことは、英語にしたらなおさらだと思います。
それを、英語ができない~!!って思う方が随分いるかと思いますが
それは本質がつかめていないのかなと思うことがあります。
逆に面白いのは、Nativeの人がプレゼン等をしていて、さんざんあれこれしゃべった挙句、
じゃあ一体なにがいいたいの?と思ってしまう時があります。
本質をつくことができるのも、外国語学習を通して伝えるべきことを手段として学んだお蔭なのかと思ってしまいます。

ikd January 7, 2010 12:53 PM

ひびちゃんでさえそんな風に感じてるってがすごい意外だったけど。
このエントリー、すごく励まされたわ~。私もがんばる。


haustin January 7, 2010 2:33 PM

遅ればせながらあけましておめでとうございます!今年もブログ楽しみにしてます。

うんうん、とうなずいたエントリーでした。
英語力じゃなくて、論理力なんだな、とよく思うことがあります。一生懸命言おうとすると論理が崩れていたり、Too much informationだったりして、論点が見えにくく、それがわかりにくい理由だったりするんですよね。対米仕事をし始めて(今はアメリカですが)、What is the point?を意識してしゃべるようになったら、会話がとてもスムーズになった最初のころを覚えています。

tomokolea January 7, 2010 4:20 PM

旦那さん、めっちゃかっこいい!
私もかっこつけだから英語コンプレックスがすごーくあったけど、
このエントリーを読んで気持ちがラクになりました!
(留学したらまた持っちゃいそうだけど・・・)

まつーら January 7, 2010 6:43 PM

> だから「お前の英語が・・・」なんて言うヤツに出会ったらぶっ飛ばして無視しておきましょう

昔の部署で、こっちが苦手な英語で皆に説明しているときに、
シンガポール人の部下(25歳♀)と仕事のやり方でちょっと口論になって
最後に一言、「あんたの英語は何言っているのかさっぱり分からんわ」
と滅多切りされたときは流石にキレそうでしたが、
なんとか感情を抑えて乗り切りました。

いやー、ほんとシンガポール人女性は強いっすわ~。

la dolce vita Author Profile Page January 8, 2010 10:00 AM

>Maikoさん
>逆に面白いのは、Nativeの人がプレゼン等をしていて、さんざんあれこれしゃべった挙句、じゃあ一体なにがいいたいの?と思ってしまう時があります。
います、います。 でも日本人にもたくさんいます(笑)。
上でhaustinさん(+コンプレックス - 1の方のエントリーコメントでBlondyさん)が書かれているように、論理思考力でしょうね。

>ikdさん
>ひびちゃんでさえそんな風に感じてるってがすごい意外だったけど。
どのへんが意外だったんだ?(笑) 英語をめぐる旅は果てしないです。

>haustinさん
あけましておめでとうございます!
>What is the point?を意識してしゃべるようになったら、会話がとてもスムーズになった最初のころを覚えています。
英語の方が意識しやすくないですか? まず主語と動詞で結論を言ってしまって、その後いくらでも関節詞でつなげていけるので、すっごく楽です。 日本語も難しいですよね・・・

la dolce vita Author Profile Page January 8, 2010 10:03 AM

>tomokoleaさん
>旦那さん、めっちゃかっこいい!
でしょ、でしょ?!(笑)
留学中に思い出してください〜 でも私も留学中は初めの半年くらい暗くて、あとはあっという間に終わっちゃったけどね。

>まつーらさん
>いやー、ほんとシンガポール人女性は強いっすわ~。
日本の女性は優しいですからねー
先進国ではシンガポール人女性に近い人の方がマジョリティーだということをお忘れなく〜(笑)

ジジ January 14, 2010 9:33 AM

遅いですが、あけましておめでとう。
雪のロンドンにお引っ越し御苦労さま。

これ読んで、私も意外と思った・・・・けどまさにその通りとも思いました。
昔、留学中のころ、英語で話しているだけでかしこそうに思えていたアメリカ人が何を話しているのかを理解できるようになったら、ずいぶんとつまらないことを話していることに気づいて、なーんだって思ったことを思い出しました。
私も今でもアメリカでニュースを見ていて100%わからない自分に、嫌気がさします。でも、そのニュースの内容を日本語でも100%知っているかって言ったら知らないんだけど。

今年もよろしくね。

la dolce vita Author Profile Page January 15, 2010 3:12 PM

>ジジ
久しぶり! あけましておめでとう! ジジのとこはもっと寒いんだろうねー

>私も今でもアメリカでニュースを見ていて100%わからない自分に、嫌気がさします。でも、そのニュースの内容を日本語でも100%知っているかって言ったら知らないんだけど。
そう、結局背景知識なんだよね、文化的なものも含め。

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