ロンドン家探しの旅も今日が最終日。
あーーー、疲れたーーー!!!
東京やシンガポールでの家探しの比ではないくらい疲れたのは、慣れてないからなのか・・・?
いや、とにかく治安のいい場所と悪い場所が同じエリアに混在していて、あらゆる人に口を酸っぱくしてアドバイスされた「同じ地区でも、通りが1つ違っただけで雰囲気も治安もがらりと変わる」「治安のいい場所と悪い場所がパッチワーク状に混じっている」がもろにその通りで、実際物件まで見に行ってみないと本当にどんなところかわからないからなのです。
なぜこういう事態が起こるかというと、国の都市開発政策が影響しています。
非常に興味深いので、同じく多民族社会であるシンガポールとパリと比較してみます。
1. シンガポール
多民族国家であるシンガポールでは、民族別の居住エリアを作らせないために、国民の80%が住む公団には民族ごと(中国系、インド系、マレー系)に(人口上の民族構成に従い)入居の割合上限が決められています(→『多民族共生の実験場』)。 この政策は非常に功を奏し、一般に治安は非常に良いです。
ただし、1965年に誕生した新しい国家の一からの建国政策であり、人民行動党(PAP)の一党独裁のもと実施されており、また欧州各国のような福祉はなく、外国人は労働力として受け入れているだけで難民などは受け入れていないので、単純に素晴らしい政策だと持ち上げることはできません。
2. パリ
移民が多く、ロンドンと状況が似ているパリ。 Banlieue(バンリュー)という言葉は本来「郊外」という意味なのですが、パリなど大都市の移民(アルジェリアやモロッコからのアラブ人、サハラ以南からの黒人)が多い低所得世帯用公営住宅地帯を指して使われるようになりました。
Wikipedia : バンリュー
移民労働者に安価な住宅を大量に提供する目的で1960年代以降作られた団地群が、若年層の失業率の増加によって犯罪率が増加し治安が悪化。 2005年にはフランス北東部のバンリューで大規模な衝突や暴動が発生、フランス全土に広がって全世界に大きく報道されたのでご存知の方も多いと思います。
これらのバンリューは公共交通の便が良くないところにあるため、パリ在住の友達に聞いても「大きな社会問題だがこれらの地区に行ったことはない」と言います。 フランスの大きな社会問題であり、移民や低所得者層を集団で隔離する政策の難しさを示していると言えます。
3. ロンドン
ロンドンにもカウンシル・フラットという福祉(ベネフィット)で暮らしている低所得者層のための公営住宅があります。 そして、カウンシル・フラットが密集している地区は麻薬売買や路上犯罪などが多く、住むのは絶対に避けるべきと言われています。
パリと異なる点は、都市政策の一環でこのカウンシル・フラットが全ての行政区に散らばっていること。 一般的に治安が良いのは北と西と言われているのですが、それでも突如カウンシル・フラット群が現れることがあり、「治安のいい場所と悪い場所がパッチワーク状」と言われる所以。 そして、同じエリア内でも家賃がかなり違います。
私たちは夫の職場への近さを考慮して、特に、「通り1本隔ててガラッと雰囲気が変わる」と言われる南西部(SW)を中心に探したので、現場に足を運んで初めて「ああ、だから安いのね」とわかることが多く、本当に足を棒のようにして探しました。
最近はオンラインで物件を探すとGoogle MapとGoogle Street Viewがあるので随分便利だったけど、それでもやっぱり周囲を歩き回るのには全くかなわなかったなー
また、どれだけエリアの雰囲気(住人の人種、建物の荒廃程度、商店街の様子)がめまぐるしく変わるかを簡単につかむのには2階建てバスの2階に乗ってぐるっと回ってみるのは超お勧め。
私たちが愛乗した、治安が悪いと言われるテムズ南を走る345番のバス・ルート(↓)。
Peckham - Camberwell - Brixton - Stockwell - Clapham Junction - Chelsea - South Kensington
ただの観光バスより、よっぽど街のことがわかります(?!)
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on
- December 1, 2009 6:50 PM
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