elm200さんのブログで知った、すさまじい動画を見てしまった・・・ しばし絶句・・・
『一流なウェブもの2つ』で紹介したTED.comから。
日本語字幕がないのですが(中国語も韓国語もあるのに)、映像だけでわかるのでぜひ見てください。
中国での英語学習熱(English Mania)を紹介したもので、巨大スタジアムの教室で数万人の中国人の子どもたちが、英語教師の言葉を復唱して"I want to speak perfect English!"と叫んでいるのです。
程度の差こそあれ今アジア(ベトナムでもインドでも)でまさに起っていることだと思います。
『英語のひとり勝ち』に書きましたが、私は去年の一時期、北京語(Mandarin)をマスターすべきか真剣に悩んだことがあります(その時買った北京語入門本2冊がまだ本棚に・・・)。
当時、米系の大手ベンチャーキャピタル(VC)でインターンをしていたのですが、そもそもシンガポールには投資対象となるような優良ベンチャー企業がほとんどない(理由はこちら)。 そのVCでもインドネシアやフィリピンの案件の方が多かったです。
その頃、ギリシア人C(上海で自らVC立ち上げた)にいろいろ相談していたのですが、彼はシンガポールでVC就職というオプションを模索した結果、「中国にしかオポチュニティーはない」という結論に至り、中国に移ったという経験の持ち主なので、「これからは中国だ、ここ(シンガポール)じゃない。 そのためには北京語をやれ」と会うたびに呪文のように唱えていました。
そこで、いろいろ調べて考えたのですが、
- 中国では今猛烈なスピードで人々が英語を学んでいる、近い将来、最も英語人口の多い国になるだろう
- すると中国の外にいる限り、例え中国人とのビジネスでも共通語は英語となる
- 中国の内でビジネスをしたい、世界最高スピードで変わる社会をこの目で見ながらオポチュニティーを掴みたいという人にはやはり中国語が必要(私の友達でもこの"ハンター"タイプは中国に行っている→『果たしてヤジ馬なのか歴史の証人なのか』)
- ところが、私は"ハンター"タイプではない、むしろ自分の好きなところに住みたいというライフスタイル重視派である。 ついでに親戚の中に中国語でなければコミュニケーションが取れない人もいない
- 中国を「住みたい」場所として捉えたことはなかったけれど、行ったことがないので何か見過ごしているのかもしれない
と思い、去年の12月に実際に上海と北京へ行き、住んでいる人たちの声も聞きました(→1, 2, 3, 4, 5, 6)。
非常に奥深い場所ではあったけれど生活環境としてはイマイチ(特に子供を育てる場所としては、あの公害が・・・)、私がいなくてもこの国はエネルギーに溢れた人がどんどん成長させるだろう、ということで、「中国の外にいる限り英語でよし」という結論に達しました。
このTED.comのビデオを見て、その決断を確信した次第。
ところで、あっという間に世界の普遍語となってしまった英語、当のNative English Speakerたちもビックリだと思いますが、このパクス・イングリッシュの時代は続くのでしょうか?
今のところその立場を脅かすものは見当たりません、もちろんそれぞれの現地語がなくなるという意味ではなく、多くの人にとって現地語と普遍語の二重言語状態が続く、ということ。
エスペラント語が成し遂げられなかった偉業を英語がグローバルライゼーションと情報革命の波に押されて図らずしも達成してしまいました。
この点については、以前紹介した『日本語が亡びるとき - 英語の世紀の中で』が圧倒的に面白いです。 私も3部作で書評書いてます(↓)。
『英語のひとり勝ち』
『悪循環はすでに始まっているかもしれない』
『二重言語をどう活かすか』
