先週後半から週末にかけて、ロンドンから友達P(ブラジル人、INSEADクラスメイト)が出張で来ています。 MBAプログラム中は膨大な量の勉強・遊びをこなしながら就職活動をするので常にハイの状態で自分を見失う人・周りに流される人が続出するのですが、彼は入学前から卒業後及び最終キャリアの目標を明確に知っており、決してブレず流されず最も地に足のついた1人でした。
卒業後も着々と好きな仕事をしていて尊敬しています。 彼と久しぶりに会って話すと、単に「最近どうしてる?」ってだけでなく、いつも本質的な話になるので会うのが本当に楽しみな友人の1人(前回シンガポールに来たときは、「シンガポールってゲーテッド・コミュニティーだよね?」という話になった→『Gated Country - 囲われた国』)。
今回もいろいろ話したのですが、「インターネットと格安エアラインが、どれだけ地球上の僻地へのアクセスを容易にしたか」という話が面白かったです。
今年1月に行った南インドのラクシャディープ諸島(→『"20年前のモルジブ"』)。 バックパッカーご用達のLonely Planetの小さなセクションに「20年前のモルジブ」とあるのを見つけて「いいところに違いない!」と直感。 ネットで旅行者の日記やレビューを読んで、インドの格安エアラインKingfisherを乗り継いで行きました。 ネットも格安エアラインも発達していない15年前であれば、私たちのような普通の旅行者が家にいながら情報を手に入れ気軽に行けなかった場所です。
外部との接触がほとんどなく質素ながらも平和に暮らしていた島に突然物質豊かな先進国からツーリストがやってくる、自分たちの想像できない富を持つツーリストを見て村人がどう思うのか?という難題。
私は、観光化されすぎていない場所を旅するのが好きなので、いつもここに自己矛盾を感じます。
本当に、情報が限りなく安価でフラットになるにつれ、地球上で「絶対アクセスできない秘境」がどんどん失われています。 それに輪をかけているのが、中国人とインド人の中産階級の急激な勃興による旅行者の急増。
トーマス・フリードマンの『グリーン革命』(原書:『Hot, Flat, and Crowded』
)と同じ論理ですが、中国人とインド人ミドルクラスが一気に先進国の住民と同じようなライフスタイルを追い求めると、地球上の観光地の環境破壊は猛スピードで進むことでしょう(以前も同じ懸念をこちらで書きました)。
このグローバル化の波に、環境と文化の保護を目的に規制で対応している国がブータン。
「Gross National Happiness(国民総幸福感)」というユニークな指標を用い、経済発展より国民の幸福度を重んじる国で、外国の影響を最小限にするために入国者数を極端に制限しています。 興味深いドキュメンタリーを発見(↓)、こういう国もあるんですねー。
CBSドキュメント Gross National Happiness (ブータン 国民総幸福感) Part2
私は国がトップダウンで「国民にとって何が幸福で、何が幸福でないか」を決める発想そのものに抵抗があるのですが(結果が違うだけで、トップダウンで決めるのはシンガポールと一緒)、どんどんCrowded & Discoveredになる地球を守るのは、やはり規制しかないんだろうな、とは思います。
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- July 18, 2009 10:05 PM
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