東京で前職にいたときから思っていたことですが、会社のパソコンからSkypeやMessengerをしている人は、日本で働く友人にはほとんどいませんが、日本国外で働く友人にはかなりいます。
在宅勤務の友人やサービスオフィスで働く小規模な会社で働く友人などは、通常の電話と同じように無料のSkypeを利用しています。
前職の財閥系総合商社では、SkypeやMessengerなどは一切禁止。 個人用PCの管理者権限はシステム部門が持っているため、全てのソフトウェアはインストール依頼書と一緒にシステム部門にPCを持ち込む必要があり、IT事業部門にいた私は顧客・取引先の製品を自分のPCで試すのも業務のうちなのに自由にインストールできず大変不自由な思いをしていました。 また、社外に持ち出すためには「PC持ち出し申請書」に部長印が必要(事前許可)で出張の多い私はいつも提出し忘れて怒られていました。
企業の情報セキュリティが強化されたのは企業からの個人情報流出が問題となり、個人情報保護法が施行された頃(2005年)だったと思います。 SkypeやMessengerのセキュリティ脆弱性についてはわかりませんが、日本の企業が一斉に個人情報保護法の過剰適用に動いた(ように私には見えた)のは、流出があった一部の企業がマスコミのやり玉にあげられ、他の企業が一斉に「羮(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹いた」からでは?
この現象はあらゆるところに見られます。
- 耐震偽装事件を受けて、建築基準法を改正し安全基準を厳格にした結果、あまりの審査基準の厳格化と承認手続きの膨大さに、建築確認数が激減したとか、
- 日本版SOX法に対応するための内部コストが数億円と膨大で、逆に企業の競争力を削いでるんじゃないか?とか、
- 白い恋人も赤福も賞味期限を改ざんし、非難ゴーゴーだったけど、企業の態度はさておき、そもそも美味しく食べられれば別にいいんじゃないの?とか(私は白い恋人も赤福も好きなんですが、販売再開したんですよね?)。
羮(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹いて、オーバーなまでに規制することの問題点は、今は長い時間かけて社内リソースだけで製品やサービスを100%の完成度に持っていくより、70%の完成度でも一刻も早く外に出し、みんなの力で短期間で完成に持っていく商品化手法が(特にテクノロジーの分野では)主流になっているから。
すでに何千万人のユーザーがいるGmailなんて、まだベータ版だし(→)。
最近「クラウドコンピューティング」がbuzz wordですが、ユーザーが多くなれば多くなるほどベネフィットが高まるネットワーク外部性の強い商品・事業は、早めに出してユーザーを増やし、みなでより良いものにする手法が不可欠です。
とかく意思決定が遅いと言われる日本企業がこのスピードについていけるか、実に心配。
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- March 30, 2009 1:24 PM
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