INSEADにいた頃、同級生にこう聞かれたことがあります。
A(INSEADの日本人の先輩)のことを"アジア人"と言ったら「俺はアジア人じゃない、日本人だ!」と言われたんだけど、日本人は自分のことをアジア人だと思っていないの?
INSEAD留学前から仕事で海外(主にアメリカ)を飛び回っていたので、私はアジア人と見られることに慣れきっていたのですが、Aさんはそうではなかったのかな?
そんなことを思ったのは、最近日本からシンガポールに遊びに来た友達が送ってくれたこんなメール。
遊びに来る前は、
アジアは初めてなので楽しみ!
と書かれており、旅行後は、
シンガポールは都会なのにアジアなところもあって新鮮だった。
すでに私の感覚がズレてきているんでしょう、このメールは「アジア? ああ、(日本以外の)アジア、という意味ね」と頭の中で立ち止まって( )内を入れないと解釈に戸惑ってしまったのでした。
なお、はてなキーワードでは「アジア人」の定義は次のようになっています。
アジアの人。
英国では主にインド人を、米国では東アジアの黄色人種を指すことが多い。
海外に行くと、日本人も中国人や韓国人とひとくくりにアジア人と呼ばれることが多いのに気づく。
日本人が使う場合は日本人以外のアジア人を指すことが多い。
うーん、簡潔にしてわかりやすい。 誰が書いたんだろう?
なお、米国はわかるけど、「英国では主にインド人を」のくだり、本当にそうなんだろうか? ご存知の方、教えてください。
さて、アジア中から人が集まるシンガポール。
私が知っている限り、自分たち以外のアジア人を指してアジア人という人はアジア人の中にはいません(日本人以外)。 中国人も(中国語できないからわからないけど)、自分たち以外を指してアジア人とは言わないんじゃないかな?
むしろ「アジア」とか「アジア人」という言葉が広義すぎるので、当の本人たちはもっと「ベトナム」とか「インドネシア」とか(せめて東南アジアとか)特定して言う傾向にあり、アジア人以外しかあまり使わないのではなかろうか?
そして、そのアジア人以外(もっぱら白人)が「アジア」「アジア人」と言った場合、もちろん日本及び日本人も含まれています。 これは地理的、人種的な意味に留まり、経済の話で「21世紀はアジアの時代だ」という場合、中国とインド(もう一歩広げて東南アジアも)を暗示してたり、いろいろ文脈によって変わりますが。
ここで「日本人もアジア人と呼ぼう」と言いたい訳ではなく、人間はそれぞれバックグラウンドによって偏った見方(レンズ)を持っています。 異なったレンズを持った人と話すときは、相手のレンズを通して見ると途端に相手の言っていることがわかるようになり、それができることがオトナなんではないかと・・・
よって、「俺はアジア人じゃない、日本人だ!」と言ったAさんは、やっぱりちょっとオトナげなかったんじゃないかなー、と思います。
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on
- March 9, 2009 1:21 PM
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