またもや古い話ですが、去年の大晦日は夫のINSEADクラス同窓会 & 新年カウントダウンがシンガポールで開かれました。
集まった約50人のうち、半分以上はヨーロッパから休暇ついでにやってきていたのですが、再会を喜び近況報告をしていても、ついつい話題は不況の話に。
『MBAの同窓会』で書いたように、MBAという自己投資の成功の証は卒業後の進路なので、ついついお互いの地位・給料を値踏みしたりといったことが起こりがちなのですが、さすがにこの環境下、アグレッシブな雰囲気は身を潜め(雇われ人の中では最も高給取りのインベストメント・バンカーの職が真っ先に危うくなったからですが)、お互いにいたわり合う空気が漂っていました。
それにしても、シンガポール在住者に比べ、ヨーロッパ在住者の暗さが際立っていました。
シンガポールも不況ですが、「アジアは今まで毎年高成長してきたのが、2009年はゼロになるだけで2010年になればまた成長軌道にのるだろう」という楽観的な人が多いんですが、ヨーロッパ(特にイギリス)在住者は悲観的でしたねー
世界的に企業が雇用調整を進めているため、金融以外でもレイオフの話をちらほら聞きました。 不採算部門ごと、支店閉鎖のため、当該部署・支店の人員を全員クビにしたり(一応、「本社のある○○に移らなければ解雇」などオプションも与えられるらしいが)、人件費が高いシニア・ミドルもバッサバッサと斬られるので、もはや「大企業の正社員だから安泰」「高学歴・MBAだから安泰」は全くない世界です。
こういう話を聞きなれていると、ソニーの全世界16,000人削減に8,000人の正社員が含まれているのを自然に受け止めてしまうのですが、日本ではやはりそういう受け止め方はされていないのでしょうか?
REUTERS : ソニー<6758.T>が世界で1万6千人超の人員削減、環境急変で投資計画も圧縮
「企業が不況を口実に解雇を行っている」と嘆く人もいますが、生き残りに必死なのは企業も個人も一緒なので、ある程度仕方ないのかと。
それより心配なのは、こうやって欧米・アジア企業一斉に今、無駄なぜい肉をそぎ落としてスリムな体になり、いざ景気回復のときに一斉に筋肉質な体で走り出そうとしているときに、日本企業がぜい肉をつけたままだと果たして走れるのだろうか・・・?
池田信夫さんのブログでも下記OECD報告が出ていましたが、
日本はOECD28ヶ国中で10番目に正社員の解雇規制が強い。
正社員の解雇規制が強いがために、未来を担う若い人の間で大企業志向が強まるのだとすれば、実に残念。 外の人たちは大企業が安泰ではないことに、とっくに気づいているから。
リクルート:大学生の就職志望企業(2008)
最近読んだマネックスCEOの松本大さんと産業再生機構代表の富山和彦さんの『この国を作り変えよう』がすごくよかったです(正社員の過剰保護も既得権益の温存という点でこの本で指摘されている多くの問題と根は同じ)。
勝間和代さんの『勝間和代の日本を変えよう』も大前研一さんの『サラリーマン「再起動」マニュアル』
もよかったですが、お2人の本はこれまでもたくさん読んでいて新鮮味に欠けたので、『この国を作り変えよう』
が気持ちよく読めました。
また、一元的に「正社員の過剰保護がよくない」という切り口ではなく、「多様性」という切り口から会社を考えた『会計ブートキャンプ』の杉田さんのこちらの記事もお薦め。
NBonline : 会計から考える元気会社の作り方
<追伸>今日から南インドでバカンスしているのですが、書きためておいたエントリーがたまにアップされるはずです(サーバー動作が怪しいので無事アップされるか心もとないですが)。 コメントへのお返事遅くなりますが、帰ったらさせて頂きます!
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- January 17, 2009 3:34 PM
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