「20世紀の世界史を一度さらっとおさらいしたい」というのは、ここ7年くらいの私の課題です。
学校教育を終えてしばらく経ってから「ああ、もう一度あの科目を勉強したい」と思うことはたまにあるのですが、世界史はその筆頭。
ところが、世界史を俯瞰するのは結構難しく、「1192(いい国)創ろう鎌倉幕府」のように「点」で覚えるだけでは十分でなく(というか意味がない)、大河なる流れのように一国の歴史を「線」で捉えるのはもちろんのこと、「1910年頃」と問われれば「日本では日露戦争が終わり韓国併合へと軍備拡張へ進んでいた頃、ヨーロッパは第一次世界大戦前のつかの間の平和、アメリカは大量生産時代の始まりによる経済大国への躍進」と「面」でイメージする必要があります。
その上、世界にはオスマントルコ帝国→ハプスブルク家→オーストリア・ハンガリー帝国→ソ連下共産主義と支配者が変わったハンガリーみたいな国(地域)がほとんどであり、それらすべてを俯瞰するためには、頭の中にGoogle Mapを持って自由に飛び回りつつ、それに時間軸がついている、みたいな四次元な世界を作る必要があるわけです。
随分前にその名も『世界の歴史』というそのまんまなタイトルの文庫本をシリーズで買ったところまではいいけど、開けることもなく、引っ越すときに全シリーズをBOOK OFFに売ってしまった、という苦い過去もあります。
今回の金融危機を見ながら漠然とまた「20世紀の歴史本読みたいなー」と思っていたところ、記憶に甦ってきたのが学生の時に見たNHKスペシャル『映像の世紀』。
Wikipediaによると「史上最高の番組の一つ」とのことですが、私もそう思います。
Wikipedia:映像の世紀
スポンサー収入に頼らないNHKだからこそ作れた番組だと深く感動し、「このようなドキュメンタリー番組を作りたい」と新卒の就職活動時にNHKに応募するきっかけにもなりました(第一次面接ですぐ落とされました)。 それだけに後のNHK不祥事は残念だったけど、それはまた別の話。
YouTubeで早速探してみると全編アップされていました(DVD全集も出ていますが超高額です、一応リンクを下に貼りました)。
YouTube:映像の世紀 第1集 20世紀の幕開け(1/8)
(第1集を貼っておきましたが、第2集からが真骨頂です。 第5集の第二次世界大戦の映像は凄惨で言葉が出なくなりました。)
世界30ヵ国以上から集めた映像と回想録で構成されており、20世紀の歴史を映像で丁寧にたどる素晴らしいドキュメンタリー。 外国人友達にも教えたいのでぜひ英語字幕が欲しい(それとも米ABCと共同取材らしいからアメリカでも放送されたのかな?)
20世紀は「戦争の世紀」と言われるだけあり、多くの映像がショッキングですが、百聞は一見にしかず。 文字・写真でしか知らない歴史がビビッドに心そのものに直撃してきます(1995年の初放映時に全集見ているのですが、改めてすごい)。
全11集と長いのですが、こんな使い方ができるかな、と。
1. 20世紀を横軸で俯瞰する
大体10年ごとくらいのイベントを切り口に世界各地で起こっていることをぐるっとおさらいできます。
2. 既知の事実に映像というタグをつける
「第一次世界大戦時の西部戦線」とか「神風特攻隊」とか多くの人は聞いたことはあって文字情報として記憶していても鮮明にイメージできないのではないでしょうか?
『映像の世紀』は映像を見せることを主眼としているので深い分析や解説はありませんが、既知の文字情報に動画というタグをつけることができます。
3. 歴史に当事者感を持てる
旅行に行くたびに「ああ、もっと歴史を知ってたらなー」と思うのですが、自分が訪れた土地で起こった事件を映像で見ると「記念写真を撮ったこの場所で80年前にこんなことがあったのか」と新鮮な感動が沸きます。 私はモスクワに住んだことがあるので、改めてクレムリン前の赤の広場で起こったロシア革命の映像を見ながら身震いしました。
他にもインドがイギリスの植民地だった頃の映像を見ながら、今のインドの繁栄に至るまでの過程に思いを馳せたり・・・使い方はいろいろ。
いろいろ理屈をこねてみましたが、要は「めちゃくちゃいい」ってことです。 お薦め。
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- October 3, 2008 4:39 PM
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