キルギスタン出張で考えるQuality of Life

今週と来週の2週間、キルギスタンの首都Bishkek(ビシュケック)に出張です。
・・・といっても私の話ではなく、夫の話。

キルギスタンってどこよ???
・・・と2人でATLASを引っぱり出して調べました。 中国とカザフスタンとタジキスタンに囲まれた中央アジアの国のようです(次は「カザフスタンとタジキスタンってどこよ???」って感じでした)。
Kyrgyzstan_map.gif

戦略コンサル(BIG 3ではありません)に勤める夫はプロジェクトがOn Siteの時(クライアントオフィスに詰めるとき)は月から金まで出張です。 ロンドンオフィスが中東・東欧を、パリオフィスがフランス語圏アフリカを、シンガポールオフィスがアジア・パシフィックをカバーするのですが、「キルギスタンは果たしてどこがカバーするのだ?」という疑問には、ロンドンとシンガポール両方から人が出ることで解決したようでした。

多国籍企業のアジア・パシフィック本社が集中するシンガポール。 人口450万人、東京23区ほどの大きさしかなく、国内市場は非常に小さいので、ビジネスのほとんどは"Regional business"です。 陸路で行ける大都市はないので、飛行機に乗った海外出張は避けられません(クアラルンプールでさえ、シンガポール政府とマレーシア政府の仲が悪いため市内同士を結ぶ直通列車がなく、フライト時間40分の距離を毎日多くのビジネストラベラーが飛んでいます)。

この"region"にどこまで含まれるか、というのが曲者で、McKinseyの友人はシドニー(飛行時間:7時間弱)のプロジェクトの際、日曜の夜行便でシンガポール→シドニー、月曜朝からクライアントのオフィス@シドニーで仕事、木曜の夜行便でシドニー→シンガポール、金曜朝から自社オフィス@シンガポールで仕事を3ヵ月間繰り返し、やつれ切っていました。

シンガポール求人票によく見られる"Extensive regional travel required"は「出張が多いから覚悟しとけよ」という意味です。

学生はとかく「会社のお金で海外行けるなんてラッキー♪」「海外出張なんてカッコいい♪」と思いがちなのですが(←私も、もちろんそう思ったのがそもそものキャリアのきっかけです)、この海外出張の多さ(自分で出張スケジュールのコントロールができない場合は特に、例:戦略コンサル)は著しく周りの大事な人との人間関係を悪化させます。

独身の場合、
ホームパーティー・BBQ・合コン、ありとあらゆる集まりに呼ばれても出席できない、スケジュールが読めないのでドタキャンする→友達の信頼を失う、「日本にいない人」と認識される→集まりに呼んでもらえなくなる→出逢いがなくなる

晴れて彼女・彼氏ができたとしても、
平日はあまりいない、先のデートの予定も立てられない、予定を立ててもドタキャンする→何度も切れられる→いい加減に疲れた、と愛想を尽かされ別れる、とにかく続かない

上記のような困難を乗り越え結婚したとしても、
平日はいない、当然子育て・家事にも参加できない、休日の予定も立たない→奥さんに愛想を尽かされる

・・・と延々と続くパターンが変わることはなく、戦略コンサル(を含む過激な出張族)を去る最大の理由は「Quality of Lifeがない」ことです。

とはいえ、仏(ほとけ)な私は、ビシュケック→イスタンブール→ドバイ→シンガポール、という30時間以上に及ぶ航路で帰ってくる夫が帰ってきた暁には優しくしてあげようと思ってますが・・・

Comments:1

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la dolce vita Author Profile Page March 4, 2009 1:51 PM

(過去のコメントは以下)

y/mode  August 17, 2008 12:01 AM
奥さんがその業界の仕事のタフさとか性質を理解してるかどうかで恐ろしいほど差がでますよね。先日ご一緒した方から、いわゆる「勝ち組」起業家でも、初婚のままの人は数パーセントという話をきいて納得してたところです。。
だんな様の大変さが理解できる、というだけでも働いていてよかったななんて思う^^;

la dolce vita August 17, 2008 11:56 AM
>y/modeさん
数パーセントって・・・一桁ですか? それはすごい、思わずサイバーエージェントの藤田さんを思い出してしまいました。

>だんな様の大変さが理解できる、というだけでも働いていてよかったななんて思う^^;
これ、重要ですねー
うちの母は教師だったので、民間企業にはつきもの(?)の「接待」が理解できなかったんですね。
父は接待される側だったのですが、父が接待で遅くなるたびに「人のお金で美味しいもの飲み食いして!」とプリプリ怒っていました。
今だったら接待されても楽しくないもんだ、ということがわかりますが。

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